壬生忠岑 みぶのただみね

生没年不詳。平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。壬生忠見の父。『古今和歌集』の撰者を務めた。

登場作品

『小倉百人一首』

30 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし

<有明の月が夜明けの空につれなく残っていた。あの月のように、あの人もつれなかった。あの日の別れから、暁どきほど僕にとってつらいものはない>

古今和歌集巻第13恋歌3・625より。有明の月は陰暦十六夜以降の月のこと。月の出が遅くなり、夜明けになってもまだ沈まずに空に残っている月をいう。つれなく見える月を恋人のつれなさと重ねる解釈と、恋人との別れを惜しんだときに見た月がつれなく感じられたという解釈がある。

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-47

宣旨をいただいて春の歌を献上するときに、「白雲のおりゐる山」と詠んだ。すると、ほどなくして代替わりが起こった。
※「雲がおりる」という文句が帝の退位を表すという。

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